法人破産→個人破産(会社の保証人)
依頼者は40代の方でした。
依頼者が代表を務めるアパレル関係の会社の経営が立ちゆかなくなったとのことで数回に渡って相談に来られまして、その後破産手続を開始しました。
その会社は億単位の大きな売上がありましたが、入金より数ヶ月前に支払が発生して1ヶ月に必要な運転資金は数千万円にもなり、運転資金確保のために金融機関への借入が始まりました。
代表は販売増加につなげるためにいろいろな企業努力はされましたが実ることは難しく、会社の形態が時代のニーズに合わなくなったことや会社内部の不正発覚、人材の流出などの要因から会社継続を断念して破産申立に至りました。
負債総額は1億数千万円余りでした。
法人破産ということと会社に財産があったことなどから管財人(裁判所が選定した別の弁護士)がつき、財産の調査や処分手続などが進められまして手続の終結までには1年4ヶ月、初回の事務所相談からは約2年の月日がかかりました。
手続き中のご本人は精神的に大変お辛そうで、私たち事務所スタッフも何と声をかけたらよいか考えながらの接客でしたが、途中でご結婚をされ子どもさんも産まれて人生の再スタートをきられたお姿に言葉にならないほどの感動を覚えました。